認知症コラム第2回 2009.7月掲載
私が学生だった1970代、日本ではアルツハイマー病よりも脳血管性痴呆が圧倒的に多く、特に前者は発症すると急速に進行し、何もかもわからなくなり廃人となり数年間で死亡すると恐れられていました。興味を持つ医師も少なく治療法もなく恥ずかしい病気と、隠したり諦められていました。レーガン元大統領がアルツハイマー病になった事を告白したり痴呆が認知症と呼称変更され、年をとれば誰でもなりうる病気であり、原因究明や薬物療法も進歩してきており、2000年からは介護保険制度も始まり、グループホームやデイサービスも利用できるようになりました。