精神遅滞 (知的障害)

2014年06月09日

精神遅滞とは、全体的な知能(知的能力)の発達が遅れた状態にとどまるものをいいます。このため、日常生活を送る上で、知的面での支障をきたすことがあります。発症率はおよそ2%で、男女比は約1.5:1とされます。原因は多様であり、先天性の理由もあれば、疾患や事故によるものもあります。いずれも、発達途上に遅滞が生じた場合を指します。それ以降の事故による障害や認知症などは含みません。

精神遅滞は、その程度によって分類され、軽度精神遅滞は、知能指数(IQ)50~70を目安とし、精神遅滞の75%程度を占めもっとも多いです。中等度・重度精神遅滞は、IQ20~50程度の精神遅滞を指し、精神遅滞のほぼ20%とされます。最重度精神遅滞は、IQ20未満の精神遅滞 を指し、精神遅滞の5%に相当します。

精神遅滞であると診断をされた場合、申請すれば療育手帳が交付され、様々な福祉支援を受けられます。