適応障害
2014年06月09日
適応障害とは、個人的な不幸(ストレス要因)にうまく適応することができずに生じた病的状態のことです。
この障害は、明らかなストレス要因から生じていること(状況要因)、それに対する反応が著しいこと(個人的要因)、しかし他の診断がつ くほど症状が重くないこと(除外診断)の三つの条件から診断されます。
ストレス要因は、生命を脅かすような破局的なものより、失恋、離婚、転職などの日常的なできごとである方が一般的です。症状は、不安、抑うつ、自律神経症状、不眠からさまざまな行動上の問題(無断欠勤、破壊行為、喧嘩など)までさまざまです。治療は、ストレス要因に関する環境調整、ストレス要因への適応を助ける精神療法、補助的な薬物治療の3つが柱になります。予後は、適切な治療が行われればふつう良好ですが、ストレス要因が慢性的であったりすると長引くこともあります。