不安障害
2014年06月09日
不安は、人が生きていく上で必ず体験する感情の一つで、危険を回避するためには無くてはならない機能です。しかし不安がしばしば平穏であるべき人の生活を脅かすことがあります。理由が分からないまま、様々な物事に不安を感じたり、恐怖心から人を立ち往生させたりすることがあります。
このような状態が遷延すると抑うつを強め、うつ病などを併発することもあります。多くの場合は基底に慢性的なストレスを抱えていますが、それを当然のこととして無防備に受け容れている生活態度がみられます。その結果、疲労した心や身体は緊張し、過剰な反応を惹き起 こし、動悸などの自律神経の失調を来たし、その突然の事態に、人は不安を持って対処することになります。特別な不安や恐怖心が惹き起こされる原因としては、個人の資質、生育史や社会。文化的要素が関与していると考えられていますが、抗不安薬やSSRI等によって症状を軽減 させることができます。